2022年12月18日にニッパツ三沢球場で行われたラグビーリーグワン2022-23ディビジョン1第1節カンファレンスB、横浜キヤノンイーグルvsコベルコ神戸スティーラーズ戦を現地観戦してきました。
結果は一進一退の接戦の末に39-30でキヤノンイーグルが勝利。シーズンを白星でスタートした試合です。
なおこの日はチーム練習が予定されていたのですが、横浜キヤノンに新しく加入したファフ・デクラークのデビュー戦をどうしても観たかったためにチケットを購入してしまいました。
しかも今シーズンのキヤノンはデクラーク以外にも補強に前のめり。さらに対戦相手の神戸もNZ代表のアーディー・サべア、ナニ・ラウマペといった大型補強で金満っぷりを発揮しています。
個人的に注目しているチーム同士のマッチアップ&スーパースターのデクラークがデビューするとなれば行かざるを得ない笑
非常に申し訳ないと思いつつ迷わず現地に向かった次第です。
目次
だいぶコンパクトなニッパツ三沢球場。座席は狭い、電光掲示板は見にくい、西日がキツい。あんまり好きな会場じゃないかも?
まず僕は今回、ニッパツ三沢球場を初めて訪れたのですが、なるほど。結構コンパクトな会場なんですね。
座席はこんな感じで隣に人が座るとかなり窮屈です。
背もたれもないので長時間座っていると腰がめちゃくちゃ痛くなります。
グランドとの距離が近いのはいいのですが、できればもう少しゆったり座りたかったですね。
しかも電光掲示板が端っこについているため、(僕が座った)バックスタンド側からだと非常に見にくい。
この日の観客数は8710人とのこと。
だいぶ席は埋まっていた感じですが、それでも10000人いかないんですね。
そして西日がキツくてずーっと眩しいのも……。
いろいろな意味で観戦にはいまいちな会場だなぁと思いました。
ちなみに帰宅して気づいたのですが、僕は昨シーズンもキヤノンの開幕戦を現地観戦したっぽいです笑
え? アレからもう1年経ったの? と思いましたが、よくよく考えたら昨シーズンは2022年年明けからのスタートだったんですよね。
東京サントリーサンゴリアスvsコベルコ神戸スティーラーズ戦現地観戦。神戸が予想外にがんばった。ボコラレルトオモッテタ
ファフ・デクラークキター♪───O(≧∇≦)O────♪ って、スタメンじゃねえのかよ笑
開始時刻が迫り、両チームのアップも徐々に熱を帯びてきます。
デクラークキター♪───O(≧∇≦)O────♪
そうそう、僕はお前を観にきたんだよ笑
期待しとるぞ、お?
などと思っているうちにメンバー紹介がスタート。
って、デクラークさん控えなの!?
うっそーん。
マジッすか。
わざわざクソ寒い中、最悪な交通の便を我慢して足を運んだのに。
なお改めてパンフレットを読むと、デクラークは11月のテストマッチでの負傷がまだ回復しきっていないとのこと。
ただ、本人は開幕戦から出る気満々だとか。
なるほど。そういうことなら途中出場に期待でございます。
両チームの入場が終わると、
いよいよ試合開始です。
ディフェンスの差かなぁ。神戸は相変わらずフリースタイルなラグビーだけど、まとめ役が物足りない気が…
試合の感想ですが、今回は両チームのディフェンスの差がそのまま得点差となった印象です。
上述の通り結果は39-30でキヤノンの勝利。
開始5分過ぎのPGで先制した神戸ですが、直後にキヤノンに2トライを許し逆転されます。それ以降、一度もリードを奪うことなく逃げ切られてしまいました。
基本、神戸は縦横無尽に走り回るフリースタイルなラグビーを得意とする。
ラインを深く引く→外に走るランナーにパスを供給→スピードに乗って相手を置き去りにする流れ。
SOダン・カーターを擁した2018-19シーズンからほぼ変わらない、相変わらずのパス&ランラグビーでございます。
ただ、これは昨シーズンから思っていたのですが、神戸は司令塔がいまいち育ちきっていない。
個々の能力の高さを活かしたパス回しと自由なランは確かに脅威ですが、それをまとめるプレイヤーが若干物足りないのが……。
SO李承信は間違いなくいい選手ですが、ダン・カーターや昨シーズンサントリーに所属したボーデン・バレットといった強烈なリーダーシップを発揮する選手にはまだまだ及びません。
そして、神戸はスタイル的にああいうまとめ役が不可欠なのだと思います。
この試合でもいきなりスピーディなランとパス回しで相手陣深くに攻め込みましたが、そこからが続かない。ナニ・ラウマペとマイケル ・リトルのCTB陣の突破力を活かしきれていない気がします。
日本代表vsアイルランド代表、女子ラグビー現地観戦感想
キヤノンの一歩前に出るディフェンスが神戸のオフェンスを機能させなかった。スパッと裏に行かれることもあるけど
一方のキヤノンですが、申し上げたように今回はディフェンスがよく機能していました。
左右への揺さぶり、スペースへの走り込みを得意とする神戸に対抗するには前で止めることが重要。いわゆる“刺さるタックル”というヤツで、自分から一歩前に出るディフェンスが効果的です。
もちろん勢いよく前に出る分、スパッとサイドを抜かれる危険も伴う。
実際それで何度か裏に出られていた上に独走を許す場面もいくつか見られました。
ただ、それを踏まえた上で。
“待ち”のディフェンスを選択した神戸に比べてキワの部分で常に一歩上をいっていたのではないでしょうか。
セットプレーに関してはスクラムはややキヤノンが優勢、ラインアウトは神戸(僕の観た感じ)。
全体を通して見ればほぼ互角です。
なので、やはり差がついたのは接点の部分。キヤノンのタックルが神戸のオフェンスを上回ったと言ってよさそうです。
帝京が早稲田を下して2年連続優勝。レベチなフィジカルモンスターと大学No.1の司令塔、期待のSH。強いにもほどがある笑
デクラークはキヤノンにフィットするんじゃない? 満面の笑顔は世界を幸せにする
そして注目のファフ・デクラークですが、この日は割と無難なプレーに終始していました。
コンディションが万全ではないのもあったと思いますが、そこまで印象的に残る動きはなかったような……。
と言いつつ交代直後のタックルやトライを演出したパスなどはさすがとしか言いようがない。
横の動きからアングルを変えて縦に“ドーン”や、一歩前に出て止めるディフェンスその他。プレースタイル的にキヤノンにフィットする確率は高そうです。
いい笑顔ゴルァ笑
デクラークさんの満面の笑みは全世界を幸せにしますww
会場の寒さがラグビー現地観戦の一番のネック。あの寒さを考えるとチケット購入を躊躇してしまう…
そんな感じで、久しぶりの現地観戦は文句なしに楽しかったです。
JAPAN XV vs オーストラリアA代表現地観戦感想。日本チームの方向性はめちゃくちゃ見えた。オーストラリアはスリ・ヴニヴァルがお気に入りです笑
まあ、会場はクッソ寒かったけど。
・ズボン3枚重ね
・ダウンジャケットの下にセーター
・ネックウォーマー
・スキー用のソックス
・手袋2枚重ね
・ニット帽
ここまでやってようやく「ギリギリ大丈夫かな」レベル。
最強寒波の名に恥じない(?)寒さでした。
マジな話、ラグビー現地観戦の一番のネックはやはり寒さですよね。
「現地観戦したい気持ちは山ほどあるけど、あの寒さに耐える自信がない」
↑この理由でチケット購入を見送ったことが何度あったか。
ラグビーファンならそんなもん我慢せいという話ですが、すみません。自分根性ないんす笑
恐らく今シーズンの神戸は巡り合わせによってはプレーオフに行けるか? といったところ。キヤノンはギリギリプレーオフ圏内とか、そんな感じではないでしょうか。
何だかんだで両チームともお気に入りなのでがんばってもらいたいですね(次回の現地観戦は年明けかな?)。