2022年8月27日に東京・秩父宮ラグビー場で行われた「太陽生命ジャパンラグビー・チャレンジシリーズ2022」の最終戦、女子日本代表とアイルランド代表の試合を現地観戦してきました。
結果は29-10で日本代表が勝利。第1戦のリベンジを果たすとともに今年10月にニュージーランドで開幕するW杯に向けて大きな弾みをつける一戦となりました。
実を言うと僕はこれまで女子ラグビーを一度も観たことがありません。
存在は認識していたものの、いつどこで活動しているのか、どんなスケジュールなのかといった具体的な情報はいっさい知らず。
男子日本代表やリーグワン、大学ラグビーは何度か現地観戦しているのですが、女子に関してはほぼ知識ゼロの状態でした。
そして先日、チームのSNS開設に伴い日本ラグビー協会のTwitterをフォローしてみたところ、女子日本代表が秩父宮で試合をすることを知った次第です。
Match Day❣
ワールドカップ前、最後の国内試合🌸
熱い応援をよろしくお願いします❕🇯🇵日本代表vsアイルランド代表☘️
🏉8月27日(土) 19:00 キックオフ
🏟秩父宮ラグビー場
📺18:45~ J SPORTS 2 / オンデマンドチケットはこちら👇https://t.co/C4AFQnbxuw#Sakura15 #Sakurawave #JPNvIRE pic.twitter.com/Qo7XoAE6SC
— 日本ラグビーフットボール協会 (@JRFUMedia) August 27, 2022
ちなみにこの日の東京は最高気温34度。試合開始の19:00になっても凄まじい湿気で汗が止まりません。
行きはJR千駄ヶ谷駅から歩いたのですが、あまりの暑さに現地観戦を軽く後悔しそうになりました笑
目次
チケットは前売り2000円の自由席。グランドではすでに両チームがアップ中です
汗だくで秩父宮に到着し、入場口でチケット確認と検温を済ませて場内に入ります。
ちなみにチケットは前売り2000円(安い!!)の自由席を購入しております。
座席(メイン側)に座ると、グランドではすでに両チームがアップ中です。
アイルランド代表の身体がデカい!!
客入りはこんな感じ。
アップを終えた選手がダグアウトに引き上げると、手拍子の練習から、
両チームの選手紹介へ。
両国の国家斉唱などのセレモニーが終わり、
いよいよ試合開始です。
はっきり言っておもしろかったです。いつの間にかがっつり没入しておりました
試合の感想ですが、はっきり言っておもしろかったです。
申し上げたように僕は女子ラグビーをちゃんと観たのは今回が初めてだったのですが、なるほど、これはすごいですね。
突き刺さるタックルやゴツゴツ前に出るパワフルさ、外側を突っ切るスピード感、などなど。
最初は「男子と女子でどう違うんだろう?」と少々うがった目で眺めていたのですが、いつの間にかがっつり没入していたという。それこそ男子ラグビーとまったく変わらぬテンションで一喜一憂させていただきました。
前戦では9トライを奪われての大敗だったとのことで、そこからの修正も素晴らしい。
一回り大きいアイルランド代表に当たり負けせずタックルは上と下に2人で入る、ボールキャリアはディフェンスの間を走ってゲインを切るといった基本が徹底されていた印象です。
開始早々スクラムサイドからトライを奪われた際は「ああ、やっぱりアイルランドは強えんだなぁ」と思ったのですが、あそこで崩れなかったものさすがでした。
その後の膠着状態をしのぎ、アイルランド側に疲れが見え始めた前半30分過ぎにFB松田凜日選手がトライ。これは本当に大きかったです。
後半34分にも外側をぶち抜いてトライを決めた松田選手ですが、この人はかつて日本代表FBで活躍した松田努氏の娘さんとのこと。
タックルを受けても倒れないフィジカルと相手ディフェンスを一歩で置き去りにするステップ。“遺伝”のひと言で片づけていいのかはわかりませんが、あのランはこの日ダントツですごかったです。
男子との違いはキック力と接点での細かさですかね。女子日本代表のレベルは花園の強豪校くらい?
あえて男子との違いを挙げるとすれば、やはりキック力でしょうか。
普段FBやSOの蹴った球がグーンと伸びる光景に慣れているせいか、早い段階で失速するタッチキックや高さがそこまで出ないハイパントは逆に新鮮です。
また、接点や球際の部分でもう少し細かいプレーがあれば、というのも……。
たとえば相手に当たる瞬間に別の選手がアングルを変えて走り込めば。「ここで角度を変えるだけでズバッと裏に出られるのに」と思うシーンはかなり目につきました。
ボールキャリアの縦突進は迫力満点ですが、両チームともやや正面突破を狙い過ぎだったかなぁと。
その他、スクラムやラインアウトの精度の低さはちょっと厳しいものがありましたね。
スクラムは1発で決まらずやり直しが頻発、ラインアウトはマイボールの獲得率がすこぶる悪い。
たまたまこの試合だけだったのか、これが通常運転なのかは不明ですが、セットプレーの乱れで試合が動くケースが多かったのが少々残念でした。
僕の勝手な印象ですが、女子ラグビーのレベルは花園に出場している強豪校くらい。
ガタイは女子日本代表の方が上ですが、キック力や球際の攻防はトップレベルの高校生が上回っている感じがします。
第101回花園大会を制した東海大大阪仰星にこの日の女子日本代表が勝つのはちょっと難しいかな? と思った次第です。
入場者数は4569人。気候と時間帯を考えれば大健闘では? アイルランドは終始しんどそうでした
ハーフタイムには歴代の女子代表選手へのキャップ授与式が行われました。
SNS等の告知もそうですが、協会が代表を全面的にバックアップしているのはめちゃくちゃいいですよね。
旧態依然、同調圧力といったネガティブな噂も聞こえてくるラグビー協会ですが、この日に限って言えば好感度しかありません笑
入場者数は4569人。
今年4月に現地観戦したリーグワンの試合が5000人弱だった記憶があります。気候や時間帯を考えれば大健闘と言えるのではないでしょうか。
アイルランドの選手は終始しんどそうでしたね。
早めの交代でどうにか流れを変えようとしていましたが、結局最後までペースを掴めず。
観客席にいるだけでもあれだけ蒸し暑いのだから、日本の夏に慣れていない人たちにとっては地獄だったと想像します。
てか、試合前のアップを観て「この暑さでそんなに激しく動いて大丈夫か?」とちょっとだけ思ったんですよね……。
日本代表を率いるレズリー・マッケンジーHCの試合後インタビュー。
第一声の「サイコウデス!!」が最高です笑
生デクラークさんを観るために横浜キヤノンイーグルvsコベルコ神戸スティーラーズを現地観戦してきた。クソ寒かったけど楽しかったぞ
9月にニュージーランド戦が決定!! 初のWOWOW中継も決まり、上り調子でW杯へ
以上でございます。
軽~い気持ちで現地観戦を決めた女子ラグビーでしたが、結果的には大成功でした。
男子に劣らず楽しめることを知るとともに史上初のアイルランド撃破というおまけつき。バカみたいな暑さに耐えた甲斐がありました笑
そして今回の勝利を受けて? W杯直前の9月24日に急遽ニュージーランド戦が決まったとのこと。
しかも初のWOWOWでの女子ラグビー中継という、初めて尽くしの一戦です。
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🌸WOWOW初🌸
ラグビー女子日本代表戦
放送・配信決定!
\W杯直前 注目の一戦!『🇳🇿#ブラックファーンズ vs #サクラフィフティーン🇯🇵』をWOWOWオンデマンドでライブ配信!
🏉ラグビー女子日本代表 テストマッチ
🆚ニュージーランドvs日本
📱9/24(土) 午後1:15
🏟イーデンパーク#WOWOW pic.twitter.com/wgWQzaM1EH— WOWOWラグビー (@wowow_rugby) August 28, 2022
WOWOWのラグビー中継は個人的にかなりお気に入りなので、これはリアルタイムで視聴したいですね。
W杯前最後の大一番、このまま上り調子で本戦に突入していただければと思います。
女子ラグビー、おススメっすよ~。
食わず嫌いの方はぜひ!!