2023年4月7日に東京・秩父宮ラグビー場で行われたラグビーリーグワン2022-23 Round 14、東京サントリーサンゴリアスvsコベルコ神戸スティーラーズ戦を現地観戦してきました。
結果は25-17でサントリーが勝利。
サントリーは勝ち点を51に伸ばして3位をキープし、プレーオフ進出に向けてさらに前進しています。
一方の神戸はこれで5勝9敗となり2シーズン続けての負け越しが決定。残り2節で入替戦を回避できるか? という状況でございます。
ラグビーの現地観戦は先月の相模原ダイナボアーズvs横浜キヤノンイーグルス戦以来となりましたが、今回はその感想を。
三菱重工相模原ダイナボアーズvs横浜キヤノンイーグルスの相模原ダービーに行ってきた。まさかの2週連続でキヤノンの試合をw 後半に地力の差が出たかな
目次
雨の中での観戦。初めてメインスタンドの屋根の下に座ったよ
まずこの日は少々(かなり)天気が悪く、行く前はちょっと憂鬱でした笑
「週初めにチケットを購入→天気予報を確認して雨天と知る→外れることを願うが叶わず」という流れで覚悟を決めつつ足を運んだ次第です。
ところが今回はメインスタンド後方の(屋根のある)席だったおかげでそこまで濡れることもなく。
一個前の席はだいぶ雨が吹き込んでおりましたが、僕の列はギリギリ大丈夫でした。
てか、秩父宮のこの場所に座ったのって実は初めてなんですよね。
普段はバックスタンドを購入することが多いのですが、前回前にいた人の座高が高すぎて……。
やや後方ながらも傾斜のあるメインスタンド側を購入したのは成功でした。
現地に到着したのは18:40頃。
19:00の試合開始なので、グランド上ではチーム練習が終わる→選手紹介が始まるところです。
両チームが入場し、
神戸のキックオフから試合がスタートします。
神戸の予想以上のがんばりに驚いた。ボコラレルトオモッテタノニ
試合の感想ですが、見応えがあってなかなかおもしろかったです。
僕は2018シーズンにダン・カーターが所属したのをきっかけに神戸を応援しているのですが、ここ数年はちょっと停滞気味。
今シーズンもキヤノンとの開幕戦を現地観戦しましたが、相変わらずの守備のザルっぷりに「アカンな」と。
生デクラークさんを観るために横浜キヤノンイーグルvsコベルコ神戸スティーラーズを現地観戦してきた。クソ寒かったけど楽しかったぞ
巡り合わせや運が味方すればプレーオフの可能性もあるかも? ですが、まあ難しそう。
オフェンスはいいのにディフェンスがダメダメすぎて典型的な“下位チーム専門”と化している。
実際の戦績もそんな感じで、上位チームには毎回30点前後の失点を喫して黒星を重ねるという。
当然今回も上位のサントリーに勝つのは難しい、ダブルスコアくらいでやられるのでは? と思っていたのですが……。
すげえがんばったじゃねえか笑
おいおいどうした神戸。
25-17て。
フルボッコされる準備をしてたのに笑
ちゃんと試合になっててビックリしたぞ。
ちゃんとしろよww
強風と雨の中足を運んだところ、ダブルスコアで負けると思ってた神戸がまさかの大健闘。
おいおい、何ちゃんと見応えある試合してんだよ神戸。
ちゃんとしろよ(笑)いや、おもしろい試合でしたね。#コベルコ神戸スティーラーズ #東京サントリーサンゴリアス #秩父宮ラグビー場 https://t.co/gwycTdIjb7 pic.twitter.com/eK9Aaqyqor
— 玉川ジャンキーズ (@Junkiesrugby) April 7, 2023
我ながら失礼極まりないですが、予想外の健闘にいい意味で期待を裏切られました。
後半の粘り。ガタガタいきそうな局面で踏みとどまった
具体的には後半の粘りがよかったです。
申し上げた通り神戸はオフェンスはいい。
5勝9敗と大きく負け越してはいますが、毎試合10点、20点としっかり点は取れる上に格下が相手なら一方的に蹂躙することも可能です。
また縦横無尽に走り回るフリーダムなスタイルな分、相手が慣れていない前半はリードを奪うことができます。
ただ、後半になるとディフェンスのザルっぷりが表面化してガタガタ崩れるという。相手の地力が上だと毎回そんな感じで、徐々に持ちこたえられなくなり最終的に大差をつけられて負ける。
今回も前半を14-12と2点リードで折り返した時点でこれはキツそうだなと。
後半開始早々にPGで逆転されたのを受けて「はいはい、いつものヤツね」と思ったことを告白します笑
ところがこの日の神戸はここで踏みとどまります。
自陣深く攻められても最終ラインで相手のミスを誘うタックル、キック処理からのカウンターによるビッグゲイン、密集でのファイト、などなど。
再三のピンチを食い止め、逆にサントリー陣内に攻め入りチャンスを演出する。
結局後半はPGの3点のみに終わりましたが、サントリーを1Tに抑えたことはよかったのではないでしょうか。
天候の影響は大きそう。サントリーも勝負どころでポロポロしてたしね
まあ、天候の影響は大いにありそうですけどね。
逆風のキックはビックリするくらい戻される上にハイパントは落下地点の予測がめちゃくちゃ難しい。
またラインアウトは普通に投げてもまっすぐ飛ばない、勝負どころでポロポロする、などなど。
両チームともに「嘘だろ?」と思うようなプレーが散見されました。
特にサントリーは普通ならトライだという局面で「あれあれ?」と。
神戸ががんばったのはもちろんですが、やはり地力には差があった気がします。
神戸のディフェンスのヌルさも相変わらず……。
ディフェンスラインは横の動きにすこぶる弱い。
密集サイドをバカスカ抜かれるのもいつも通り。
しかもスクラムは押されまくり。
ダン・カーター退団以降、チームをまとめる司令塔が機能せずにバラバラな状態が続いています。
来シーズン、トヨタヴェルブリッツにアーロン・スミスとボーデン・バレットが加入しますが、コイツらを一番必要としてるのは神戸ですからね笑
【🏉#オールブラックス 2選手 #トヨタ へ‼️】
🇳🇿#ニュージーランド 代表でともに110キャップ以上の実績を持つ世界最高のプレイヤー、SO #ボーデン・バレット とSH #アーロン・スミス が #RWC2023 後 #トヨタヴェルブリッツ 加入❗ボーデン・バレットは日本で2度目のプレーとなります‼️#日テレラグビー pic.twitter.com/zE522fvaYg— 日テレラグビー (@ntv_rugby) February 7, 2023
とまあ、これまでと変わらずツッコミどころ満載の神戸でしたが、上述の通り試合としては見応えがありました。
観客数は5486人。天気の割には上出来じゃない? でも、やっぱり雨はしんどい…
後半は雨と風がどんどん強くなりより厳しい環境に。
肉眼ではっきりと雨粒が見える。
これは両チームともに大変だろうなぁと。
観客は5486人。
天候を考えれば上出来と言える?
ちなみに僕の後ろに男女2人組が座っておりまして。
恐らく男性の方は経験者、女性はラグビー初観戦とか、そんな感じ。
で、試合が動くたびに男性がルールや流れを説明するのですが、前半が終わったところで「これ、後半からサントリーがくるよ」「風上になるしね」「あれだけスクラムで圧倒されたら神戸はしんどいよ」と。
さらに後半開始直後のPGでサントリーが逆転したのを受けて「ここからくるよ~。サントリーがくるよ~」。
後半14分? にサントリーがラックからのトライを挙げると「これは決まったね」と断言します。
ところが神戸が予想外の粘りを見せ、サントリーは思ったように追加点が取れない。
すると「神戸にも意地があるからね~」と、いつの間にか神戸の評価が爆上がりするという笑
そしてサントリーが攻めあぐねるどころか何度も自陣深く攻め込まれるのを観て「これは難しい試合だよね」。
おいおい、うま~く方向転換しやがったなw と思いながら聞いていたのですが、いや確かに笑
後半開始直後はどう見てもサントリーが押し切る流れだったし、ラグビー初観戦の人が隣にいれば僕もドヤ顔で「サントリー勝利」を宣言していたはず笑
そういう意味でも今回の神戸はがんばったと言えそうです。
やればできるやんけ。
その調子でがんばれよ。
もうシーズン終わるけど。
などなど。
謎の上から目線で眺めていた次第です。
でも、やっぱり雨の中での観戦はしんどいっす……。
次回は晴れた日に行きたい。