2023年3月12日に相模原ギオンスタジアムで行われた三菱重工相模原ダイナボアーズvs横浜キヤノンイーグルス戦を現地観戦してきました。
結果は41-21でキヤノンが勝利。前半16点のビハインドを許しながらも後半から追い上げて逆転、トライ数3本差をつけてのボーナスポイントも獲得しています。
これでキヤノンは2連敗中の東京サントリーサンゴリアスを抜いて3位に浮上。目標とするプレーオフ進出に大きく前進しました。
横浜キヤノンイーグルスが三菱重工相模原ダイナボアーズに逆転勝ち。BPも獲得で3位に浮上https://t.co/sDxfyTN2DA#ラグビー #リーグワン #ダイナボアーズ #横浜キヤノンイーグルス pic.twitter.com/76L02Uvji1
— ラグビーリパブリック|RUGBY REPUBLIC (@RUGBY_REPUBLIC) March 12, 2023
目次
2週連続でキャノンの試合を現地観戦する。芝生席からのロケーションは…
下記の通り先週の秩父宮に続いて2週連続でキヤノンの試合を現地観戦する珍しい事態に。
横浜キヤノンイーグルスvs静岡ブルーレヴズ戦を現地観戦してきた。キャノンは痛い引き分け。今季初のナイトゲームは寒さと花粉のダブルパンチでキツかったw
たまたま時間ができたので足を運んだのですが、おかげでラグビー漬けの週末を送っております笑
なおこの日はゴール裏の芝生席を購入しました。普段はスタンド席で観ているのですが、こういう場所から試合を観るのはなかなか新鮮でした。
ただ、陸上のトラックがあるせいでグランドがかなり遠い。
しかも手すりに視界を遮られるという。
価格相応のロケーションだなぁというのが率直な感想でございます。
ちなみに入場者数は7089人と先週の秩父宮(5929人)を大きく超えております。
“神奈川ダービー”と称して神奈川県在住の人を無料招待したのもありますが、駐車場や周辺の混み具合からこの日の盛況っぷりはかなりすごかったと思います。
両チームの選手が入場し、いよいよキックオフです。
相模原ダイナボアーズが思った以上に強かった。キヤノンの一方的な試合になると勝手に予想してました
実際の試合についてですが、まずダイナボアーズが思ったより強かったなぁと。
上述の通りプレーオフ進出を狙うキヤノンを相手に立ち上がりから優位に試合を進めます。
特に前半は密集からのスピーディなパス回し、ラインアウトからのドライブ、ボールキャリアを早めに2人で囲むディフェンス等、やりたいことができていた印象です。
風上+キヤノンのラインアウトの調子が悪かったこともあり、「これはこのまま押し切るのでは?」と思わせる流れでした。
非常に申し訳ないのですが、僕はダイナボアーズのこの強さは完全に予想外でした。
前節までの戦績を見る限り両チームには明らかに差がある。極論、最初から最後までキヤノンがボコり続ける残虐ゲームになるかも? とすら思っていた次第です。
要するにキヤノンは早め早めの展開が苦手なのかもしれませんね。
先週の秩父宮でも静岡ブルーレヴズの怒涛のつなぎに後手を強いられていたし、少ないコンタクトでバババーッと攻められるとモタつく傾向が……。
逆にそれを見越して外勝負を仕掛けたダイナボアーズはお見事でした。風上の状況を大いに生かしたことを含め、格下が格上を食うにはこれ!! というのを体現していた気がします。
後半から徐々に地力の差が…。得意のゆったりとした攻めでトライを量産。ダイナボアーズの早めのパス回しにも対応する
ところが後半に入るとキヤノンが地力を発揮します。
開始早々のPGで3点を返すと、直後に田村のタッチキックで地域を大きく挽回→ゴール前のラインアウトからのドライビングモールで密集サイドを切り裂いてトライ。
この1本で流れが変わり、それ以降はひたすら敵陣で攻めまくります。
不調だったラインアウトも徐々に決まりだし、20分過ぎについに21-22と試合をひっくり返しました。
FWの縦突進で相手ディフェンスを崩し、両サイドに素早くラインを形成。何でもできる状況の中でSHデクラークがスペースにパスを放る。で、最後はボールを持った選手がディフェンスのギャップをついてトライを奪う。
ゆったりとした流れから一気にペースを上げるキヤノンお得意? のスタイルでダイナボアーズ陣を駆け回ります。
またディフェンス面は前半苦しめられたスピーディなパス回しにも対応、外の選手に走るスペースを与えません。
長いパスが出ると同時にボールキャリアを囲み、低いタックルでラインの外に押し出します。
ダイナボアーズとしては、どこかで縦突進を入れるなりして状況を変えるべきところで外勝負に固執しすぎた印象。極力コンタクトを避ける作戦だったせいもあってかFW陣はやや迫力不足でした。
それこそ後半はチャンスらしいチャンスは2回あったかどうか。8~9割方ディフェンスを強いられる苦しい展開が続きました。
ハーフタイムにはチアリーダーのお姉さんによるキレッキレなダンスパフォーマンス。
試合終了後には両チームがグランドを1周して観客に挨拶をします。
キヤノンは次節が重要かもしれませんね。クボタスピアーズに勝てばプレーオフ進出も確実か?
なおキヤノンの今後のスケジュールを見ると、次節はカンファレンスB首位のクボタスピアーズ船橋との対戦が組まれています。
現在5位の東芝ブレイブルーパスがトヨタヴェルブリッツ、ブラックラムズ東京、静岡ブルーレヴズと、4位の東京サントリーサンゴリアスが花園近鉄ライナーズ、NECグリーンロケッツ東葛、コベルコ神戸スティーラーズと格下とのマッチアップが続くことを考えると、キヤノンとしては次節が結構大事な試合になるのではないかと。
東京サントリーサンゴリアスvsコベルコ神戸スティーラーズ戦現地観戦。神戸が予想外にがんばった。ボコラレルトオモッテタ
プレーオフ進出の決め手となるか、昨シーズンのように失速してしまうかの分岐点と言えるかもしれません。
僕は別にキヤノンのファンではありませんが、何だかんだで一番現地観戦しているのでね。
せっかくデクラークさんを獲得したわけだし、どうにかがんばってもらいたいと思っています。